プリキュア

私を誰だと思っているの!!??

本質をひと言でまとめれば――相田マナは「キュアハート」という超人的肩書ではなく、努力で勝ち取った社会的役割=生徒会長を名乗ることで「人間代表」として語りかけ、愛と責任の主体を自身に引き戻すためだ。以下では①場面とセリフの具体例、②リーダー像...
スーパー戦隊

日常の正義:街の小さなトラブルを解決する意義

概観 — “巨大怪獣は週 1 回、でも小さな困りごとは毎日ある”スーパー戦隊シリーズは派手なロボ戦が目を引く一方で、交通安全の啓発やゴミ出しトラブル、孤独な高齢者のケアなど街の「ささやかな問題」を解決する回を毎年欠かさず挿入してきた。ヒーロ...
プリキュア

感情の可視化:ハートのメタファー論

まとめ — ハートは“感じる身体”の外部装置プリキュア・シリーズは毎年モチーフを替えるが、ハートだけは不動のコア記号として反復される。ハートは単なる可愛い形ではなく、①キャラクター固有の情動を可視化し(Heart Flower = “心の花...
仮面ライダー

変身と自己同一性の哲学

近代哲学は「私は誰か」という問いを記憶・身体・意識の枠組みで論じてきましたが、日本の〈変身(へんしん)〉ヒーロー文化や SF が投げかけるのは、それらが一挙に書き換わる状況でも「同じ私」と言えるのか――という極端な実験です。ジョン・ロック以...
ウルトラマン

ウルトラマンと人間の共生のパラドックス

ウルトラマンシリーズは “巨人と人間が 一つの肉体/地球という同じ場所を共有する” という共生図式を物語の中心に据えながら、同時に〈自律か依存か〉というパラドックスを生み出してきた。本稿では ①初代『ウルトラマン』における「命の交換」モデル...
スーパー戦隊

「“影武者の殿”が背負った嘘――志葉丈瑠はなぜ仲間を騙し続けたのか?」

概要『侍戦隊シンケンジャー』終盤で明かされる衝撃の真実――“殿”こと志葉丈瑠は志葉家十八代目当主ではなく、真の当主・志葉薫の身代わり〈影武者=kagemusha〉だったpowerrangers.fandom.compowerrangers....
ウルトラマン

「地球を守るか、人類を守るか――ウルトラマンガイアとアグル〈二つの正義〉を哲学で読み解く」

地球そのものの意思を受け継いだウルトラマンガイア=高山我夢と、海の光を授かり“人類排除こそ地球救済”と信じるウルトラマンアグル=藤宮博也。『ウルトラマンガイア』(1998-99)は “環境保護vs.人類存続” という現実的ジレンマを、ヒーロ...
プリキュア

「“助けたい”だけでは届かない――キュアグレースがダルイゼンを救わなかった理由を哲学で読み解く」

概要『ヒーリングっど♥プリキュア』終盤、キュアグレース/花寺のどかはかつて自分を病に陥れた宿敵ダルイゼンから「体内に逃げ込ませてほしい」と懇願されるが、最終的にこれを拒絶し見殺しにするreddit.comprettycure.fandom....
スーパー戦隊

「“正義は後からついてくる”――『海賊戦隊ゴーカイジャー』が再定義したヒーロー像を哲学で読む」

要約シリーズ35周年作『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011)は、「宇宙いちの宝を探す海賊」という動機で地球に立ち寄り、結果として悪のザンギャック帝国と戦う──という**“利己”発のヒーロー像**を提示したnote.comnote.com。レ...
仮面ライダー

「記憶が消えれば“私”も消えるのか?――『仮面ライダー電王』にみる〈存在=メモリー〉問題を哲学で読む」

要約『仮面ライダー電王』は「時間改変で失われる記憶」と「記憶が消えた者の存在の揺らぎ」を物語の駆動源に据えている。イマジンは人間の“思い出”を利用して過去へ飛び、契約者の記憶を改変することで未来を書き換えようとするkamenrider.fa...