※以下の文章は、当ブログ管理者の投稿ログには存在しない記録として検出されました。
表示元不明。編集履歴なし。
ふむ…
この星の思索記録を少し拝借させてもらった。
許可?
必要かね?
我々は観測と予備調査を主任務とする種族だ。
君たちが気まぐれに過去を振り返るように、
こちらも時折、過去の観測対象を整理する。
その作業の最中に、
この奇妙な思索ログを発見した。
ウルトラセブン。
神話。
父性。
許可。
成熟。
なるほど。
あの個体について、
ここまで執拗に考え続けるとは。
興味深い。
我々の評価では、
この星は長らく侵略価値が低いと判断されていた。
内部摩耗。
世代間断絶。
構造問題の個人化。
問いの凍結。
自壊を待つ方が合理的――
そういう報告もあった。
だが、この記録は少し違う。
君たちは、
完璧でない英雄を語り、
後悔を抱えた父を語り、
拒絶されても関係を続ける選択を語っている。
神話を降りることを、
敗北ではなく成熟と呼んでいる。
実に、人間的だ。
ただし――
成熟が文明を救うとは限らない。
許可が未来を保証するとも限らない。
問いを抱えることが、
問いを解決することとは限らない。
それでもなお、
君達の言う、「問い」を凍らせなかった点は評価に値する。
だから私は、
侵略判断を保留する。
この星はまだ、
結論に至っていない。
そして最後に。
ここまで思索を積み重ねた君たちに、
一応の敬意を表しておこう。
愚かさも、迷いも、
自己矛盾も抱えたまま、
それでも考え続ける種は、
退屈ではない。
我々はしばらく観測を続ける。
安心したまえ。
今すぐ消す予定はない。
――予備侵略評価班
元主任調査官



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